近況報告です。

皆さん、ブログの更新が滞っていて

ホントすみません。

再生医療をはじめとする

最先端医療に時間を取られています。

でも、より多くの病気や怪我を

治すことができるようになりましたよ。

オペの依頼も相変わらず多いです。

昔から全国規模で希望者が来院しますが

最近は外国からのご依頼も目立ちます。

難しい症例もたくさん相談を受けますが

この道三十年、

頑張ってきた経験値がモノを言います。

とはいえ、責任の重圧はもの凄い。

生死に直結する仕事ですから

緊張感はとてつもないです。

任せられた動物が死ぬくらいなら

自分が死んだ方がマシ、とも思います。

だってその方がはるかに楽ですから。

当たり前ですが、

この私にだってできないことはあります。

その場合、はっきりと伝えます。

私にできることは、

もちろん、引き受けます。

そして命がけでご期待に応えます。

それがプロというものですからね。

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生きるために働くのが普通であり、

働くために生きるのはおろかである、

という方もいますが

私の場合は働くために生きています。

というか、そうでなければ

私が私である理由が無くなってしまう。

今までの苦労も、とっくに捨てた幸せも、

あきらめた普通の人生も、

ここでやめたら

全てが無意味になってしまう。

せめて、せめて、愛の助っ人でありたい。

だからこれからも

私は戦うマシンのままでよいですよ。

それにしても、

この国で私みたいに猛烈に働いた場合、

己の命を削ろうが、血の涙を流そうが、

どんなに地獄の日々を送ろうが、

問答無用で稼ぎの40パーセントは

税金として納めることになっていますから

人生時間や労力との兼ね合いを考えた場合

働けば働くだけ損ですね。

確かに悔しいですよ、

しかしね、

私にとっての仕事とは

お金や損得が全てではないんだよ。

結果に満足してくださる

飼い主さんの言葉。

喜びながら自分から病院に

走り込んでくるイヌたちの姿。

それを現実世界で

聞いたり見たりするのが

私の生きがいですよ。

疲れ果て、

例え物理的なエネルギーが枯渇していても

この身を燃やし燃料として応えます。

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などとエラそうな事を言いましたが

口では何とでも言えるよね。

でも、この写真の私の汗を見てください。

仕事中に流れる汗は

真実以外の何物でもないでしょう。

皆さんの身近には他人のために、

こんなに命がけで働いてくれる人、

いますか。

さて、近況です。

★病院施設のアップデートについて

皆さんの熱烈なるリクエストにより

誕生した新・野村獣医科Vセンタービル

なんですが

早いもので十年が過ぎました。

メインになるA棟、B棟、C棟の

各ビルにつきましては

さらなる改築工事が行われています、

屋内駐車場の工事用足場など

ご迷惑をおかけしておりますが

年内で終了いたします。

★病院の医療機器の導入について

知る人ぞ知るメカマニアですから

高額な製品を導入することには

まったく抵抗がありません。

そしてそれらの消耗が早いのも

事実ですね。

ついこのあいだ一千万円で買った

半導体レーザーも五千時間の耐用時間を

あっという間に超えてしまい、

今月また買い替えです。

MRIを撮影している最中に

強い核磁気に負けないで

患者のバイタルを確認する機械や

子ネズミの極小の肺ですら

破裂させることがない

最新式人工呼吸器も導入しました。

そんなわけで

常に最新の医療機器を

続々と導入しています。

ご期待ください。

★再生医療について

非常に上手くいっています。

半身不随の車イスのイヌが

自分の脚で走れるようになります。

夢物語ではありませんよ。

本当なんです。

その他にも様々な症例に挑んでいますが

数多くの難治性の症例を

完治させています。

私が自ら培養している再生幹細胞の

品質、完成度も高くなっています。

ご依頼ください。

★最新癌治療について

数種類の非常に高度な

最先端医療を確立させています。

状態や場所によっては

完治が困難な場合もありますが

生活の質の向上はもとより

全体的な成績は良いと思います。

日々、精進しています。

ご依頼ください。

★手術について

外科手術をご希望される患者さんは

開業以来三十年にわたり、

いまだに非常に多く、

その八割が癌、腫瘍の摘出ですが

一般的な病院が不得意とされる

特殊手術も可能です。

件数に関しても例えば

副腎腫瘍摘出の手術だけでも

六千件(!)と

世界新記録並みの数をこなしていますし

美的感覚も尊重していますので

安心してご相談ください。

もちろん簡単な手術も大歓迎です。

痛くなく、血を出さず、

美しい仕上がりの手術を行います。

例えばこれなんかは頸部の腫瘍ですが…

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こんなふうに血を出さずに摘出して…

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さらに「傷が見えない仕上げ」で

フィニッシュします。

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もちろんこれは

手術直後の写真です。

飼い主さんご家族はご希望ならば

ガラス張りのオペルームにて

麻酔から施術、麻酔覚醒に至るまで

「オール通し」で

ご覧になっていただくこともできます。

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★水陸両用車での動物救護活動について

野村潤一郎は皆さんを守る番犬です。

台風、大雪、地震、洪水、

街がめちゃめちゃになった時、

動物たちを誰が助けるのか。

誰もやらないから

十年前から私がやってます。

世界一の軍用・水陸両用車の

専門家ハンス博士が設計した

アンフィレンジャーSR

(シーウォーター・レジスタント)は

水陸両用・水難・救助艇です。

東北大震災時の救護活動時に

大きく破損しましたが

整備、船舶検査、車両検査、

終了いたしました。

有事の際にはいつでも出動いたします。

★ホームページについて

2016年に新しくしたものの

文章も写真もコンテンツも未完成です。

気長にお待ちください。

★新刊の単行本について

相変わらず出版社さんからの

執筆依頼は来ています

しかし、本業優先で

筆が停滞しています。

もうしばらくお待ちください。

★テレビ等の出演について

テレビをつけると必ず野村がいる、

と言われた時代もありました。

最近は極端に誤解を受けるような

切り口の番組にはご遠慮することもあり

出演自体は少なくなりましたが

時々は出ています、ご鑑賞ください。

30年もタレント活動してきましたから

ピエロになるのは全く平気ですが

最終的な落とし所として

動物たちのためになる内容を望みます。

★SNSについて

フェイスブック、ツイッター、

インスタグラムなどのSNSなんですが

やってほしい

というリクエストがあるものの

まだしばらくは

時間を作れそうにありません。

くれぐれも偽者にはご注意ください。

先日、開業以来25年ぶりの

3連休をいただきました。

外国に仕事に行くときですら、

いつも日帰りでしたから

プライベートの休日を

3日間もいただくのは

本当に25年ぶりでした。

その時の楽しかったことなど皆様に

お伝えしたいことがたくさんあります。

時間をつくり、またいつものように

「仕事とは関係の無い話題のブログ記事」

を書きたいと思っていますので

すいませんが

もうしばらくお待ちくださいませ。

愛すべき患者の皆さまと

愛してる動物たちへ。

野村潤一郎

と、その息子

オスカーちゃんでした。

「ガー」の「ギー」

これは「ガー」という現生古代魚です。

現生古代魚とは

現代に生き延びている古代魚です。

古代魚とは

恐竜の時代に栄えた古いタイプの魚です。

この中生代の遺存種は

前端が凸、後端が凹の

不思議な形の脊椎骨を持ち、

ひし形の硬いガノイン鱗に身を包み、

背びれと尻びれが相対した

魚雷のような姿で泳ぎまわり、

エラ呼吸以外に空気呼吸を行い、

見れば見るほどサカナではない

別の何かのような特徴が

超満載ですから

今日もマニアックな人々を

激しく激しく

魅了しちゃうわけです。

「ガー」には

いくつかの種類が存在します。

北・中米にかけて分布する

2属7種が知られていて

大まかな種類としては

スポッテッドガー、

フロリダスポッテッドガー、

ロングノーズガー、

ショートノーズガー、

トロピカルガー、

アリゲーターガー、

キューバンガー、

等があります。

水槽内で飼育をした場合、

野生個体のようには

超・大型化しないと

されていますがそれでも最終的には

小さいもので全長0.5メートル

大型種は1メートルを超えますから

一般家庭で飼育するには

設備投資の覚悟が必要ですね。

で、写真の「ガー」なんですが

実は本日手に入れたばかりの

全長25センチの幼体です。

種類はキューバンガーです。

通称「マンファリ」と呼ばれ

かつては幻のガーであり、

当時は「上野水族館」か

「よみうりランド」に行かないと

見ることはできませんでした。

今では運が良ければ

熱帯魚屋さんで買えますね。

この種は本当にかっこいいです。

無地のオリーブグリーンに輝く身体、

幅広で短い口吻が大変に素敵です。

しかもこの個体は

ウロコの配列の乱れも無く

大変な極美です。

私はうれしい。

目黒のお店には本当に感謝ですよ。

こういうことがあると

仕事のモチベーションも

ギンギンに高まるというものです。

なるほどー。

さすがとうちゃん。

で、さっそく名前を付けました。

「ギー」です。

「ガー」の「ギー」ですね。

「ガー」の「グー」

「ガー」の「ゲー」

「ガー」の「ゴー」と

続いて増えていくかどうかは

わかりません。

名前の付け方、

意外とテキトーですな・・・。

★★★★

また世話が大変な大型の生き物が

増えちゃいましたが

ここまできたら一緒でしょう。

野村獣医科Vセンタービルの中には

哺乳類、鳥類、爬虫類、

両生類、魚類、節足動物、

いったい何十頭の

不思議生物が

暮らしているのかな。

数が判っても

だから何、という感じですので

ここ数年、数えなくなってしまいました。

こんにちは、バンダです。

おとうさま、別に

それでいいんじゃ

ないでしょうか。

そんなことより

明日もオペがあるんだから

はやくねるニャ。

キンカジュー、名前の秘密

子供のころから

動物が大好きだった私は

その時その時の自分の力で手に入る

様々な生き物を迎え入れ、

飼育、同居してきましたが

その中でも古顔なのが

このキンタローです。

キンタローはキンカジューという

アライグマ科キンカジュー属の哺乳類です。

今年で25歳になります。

写真ではちょっと不機嫌な顔をしていますが

これは撮影のために夜行性である彼を

バナナ程度の貢ぎ物でたたき起こしたからです。

当時、カリフォルニアの動物園から

譲り受けたのですが

最初の約束とは違って

やってきたのは赤ん坊ではなく

“大人”の個体でした。

最初は取り扱いが怖かったですね。

とうちゃん、とうちゃん。

キンタローはおいらよりも

18歳も年上だったんだねー。

あ、みなさんこんにちは。

四代目ドーベルマンの

野村オスカーです。

そう。

キンタローは

クリスマスを25回も経験してるんだよ。

こんな乳歯だった・・・

こーんなチビちゃんが・・・

当時、私が描いた完成予想図通り・・・

こんなに逞しく

育ったわけだけれど

それよりもずっとずっと昔から

キンタローはいるんだ。

どうでもいいけど

ひでえ絵だなー。

こんなのもでてきた。

外人・・・

日本人・・・

うーん。

とうちゃんはブログを

真面目に書く気があるのかにゃー。

とうちゃん、とうちゃん。

そんなことより

あちょんでー。

おとうさま、

また話が横道にそれてます。

それてるよ。

それてますが。

うん、それてる。

みー。

みー。

みー。

話を戻します。

で、「キンカジュー」という名称。

なんだかオリエンタルなひびきですね。

「何という動物ですか」と聞かれたとき

「キンカジュー」ですと答えると

「日本の生き物なんですか」と返されます。

でも彼の故郷は中南米なんですよ。

キンカジュー(kinkajou) は

quincajouが変化した名前です。

ところがquincajouは

北米原産のイタチ科の動物である

クズリのことです。

そもそもquincajouは

北米先住民族たちの

carcajouや

Gwingwaageや

Kwingwaageという

クズリを示す呼び名が

元になっています。

どうやら北米の人が南米で見た動物を

北米のクズリと混同してしまい

当時のクズリの呼び名をそのまま

使って現在に至っているようですね。

めんどうくさいですな・・・。

とうちゃんの説明はじょうずだから

オレ様の

ネコの額の中にある

ネコの脳みそでも

解るニャ。

ちなみに僕の子供の頃は・・・

こんなだったよ。

おまえ、あんまり

変わってないニャ。

とうちゃーん。

ぐー。

ぐー。

ぐー。