野村潤一郎 オフィシャルブログ

驚愕の生物シリーズ(其の弐)





 

“双頭の蛇”と言われる
西アフリカ産のジムグリ・パイソンです。

と言っても
本当に頭が二つあるわけではありません。
彼は“尾の先端を頭部に似せている”のです。

なるほどこれならば
大切な頭を攻撃される確立は
二分の一になりますね。

ご丁寧なことに
「こっちが頭だよ!」とばかりに
偽の頭側に“白い首輪模様”までつけています。

最大でも全長一メートル程度の小柄な蛇ですが
これでもニシキヘビ(!)の一族なんですよ。
しかも地面にもぐるのが得意です。

さらにビックリしちゃうのは
危険を感じると丸まって
ボールのようになってしまうことですね。

それでも動じないしつこい相手には
偽の頭部を「ゴリゴリゴリ」と押し付けます。

この意表を突いた攻撃に
私も最初は「ひゃっ!」となりました。
相手によっては咬みつきよりも有効でしょう。

動きはのろいのですが
幾何学模様の美しいウロコで覆われていて
光が当たると輝きます。
非常に魅力的な蛇ですね。

この写真も1995年ごろに撮影したものです。
実物はもっと鮮やかなんですよ。