フェレットの腫瘍

毎日毎日、沢山のオペをしていますので
コーヒーブレイクの時間くらいは
仕事の話なんかしたくないのですが
今日は面白い話題が思いうかびません。

だからやむなく手術ネタにしましたが
つまんない男だと思わないで下さいね(笑)

これはフェレットの手の甲にできた腫瘍です。
こういうのは内科では決して治りませんので
手術が必要です。

写真①
かなり酷いですね。
腫瘍の根っこが深く
癒着した神経や血管、靭帯などを
慎重に剥離しなければなりませんでした。

写真②
テンションのかかる場所なので
あえて太い糸を使いました。
入院はいりません。

抜糸して毛が生えれば
普通の手になります。
よかったですね!

「フェレットの腫瘍」への10件のフィードバック

  1. 随分大きな腫瘍だったのですね。
    手を覆うくらいあるなんて、さぞかし患者さんは辛かっただろうと思います。
    切った長さから、手術の大変さが分かりますよ。
    入院しないですむんですね。
    きれいに取除いてもらって本当に良かったです。
    先生、今日も元気にお過ごしくだい。
    風邪お大事になさってください。

  2. 人間の指の先ほど(もっとちっちゃい?)のフェレットの手の甲の腫瘍の手術なんて、今なんとなく自分で妄想メスとか握ってシュミレーションしてみたんですけど、もうそれだけで手先が震えます…
    そもそもどうして腫瘍ってできるんでしょう…?

    たまに思うんですけど、先生、こういうこと書いたらこう思われちゃうかな、なんて全く考えなくていいですからね!(ほんとは気にしてないかもしれませんが)
    先生ほど多才、多芸、すべてにおいて超一流、熱くて深くて変態(失礼)な方はいらっしゃいませんから!そんな先生から表現される内容は、たわいもないことであれ、仕事のことであれ、読者にとっては本当に楽しいですし、刺激にもなりますし、感動もします。
    先生の自由な表現と発想で、これからも先生自身をどんどん発信していってくださいね。

  3. …こういうセリフをオモロイ兄ちゃんが言う…ホントにおもろい…うぷぷっ

    かつて、自分の体内から摘出されたポリープを見た時、
    しばらく焼き鳥屋で「砂肝」を食べられなくなったのですが。。。
    今日のお写真の残像で…「つくね団子」はしばし…パスかな(笑)

  4. 小さな腫瘍は、小さな脳みそにも見えました。

    先生にすっかり治していただいて、患者さんも

    家族の方も、とても安心されたと思います。

    先生はブラックジャックみたいで、とても

    かっこいいです。

  5. こんなにも大きな腫瘍を抱えていたフェレット君(ちゃん?)。さぞかし辛かったことでしょう。
    それにしても、いつもの事ながら、縫合の美しさに惚れ惚れしてしまいます。(完璧!)
    地方の実家のわんこも、イザという時は先生の所に連れていって診て頂きたいです。

  6. ギャー!
    と、叫びたくなってしまうほど大きな腫瘍!
    きれいに取れてよかった・・・
    並以下の獣医だったら、手ごと切断されてしまうかもしれませんね。
    このフェレちゃん、ゴッド・ノムラに診てもらえてラッキーでしたね~!

  7. 愛情の10針!
    最高です!!

    面白い話題など先生は気にしないで行きましょう~~\(^o^)/
    このようなお写真を載せてくれる事自体、貴重なのだから。

    先生は、本当は大変なのにこのブログアップでさえも手を抜く事無く私たちを楽しませてくれたり、考えさせてくれたり・・笑わせてくれたり。

    先生、こちらこそありがとうですm(__)m
    カメラは、先生の眼だと思ってます。
    マイペースで、そのままの先生で私は大好きです。

  8. 実物のフェレットさんにはお目にかかったことはないのですが、とても小さい方だということは存じております。そしてその小さい方のお手々ときたらまたとんでもなく小さいのでしょう。そしてその小さい方が感じる痛みや苦痛は大きいものが感じるそれよりも大きいような気がします。単なる水滴でも虫さんにとって打撃なように。小さなものを見落とさず、神のような技で救い続ける先生こそ人間国宝です。とりあえず私はコンタクトレンズを見落とさないことから始めて行きます。

  9. 初めて書き込ませていただきますみかんです。
    高3です。
    中学生の時「ソロモンと奇妙な患者たち」を読ませていただきました。すっごくおもしろくて、そして野村先生のすばらしさに感動しました。
    このブログもとってもおもしろいです!
    本を読んだ時から野村先生の病院を見学したいと思っていました。
    絶対東京にいきます!そのときは見学させてもらってもよろしいでしょうか?

    ではまた時間が空いたときに書き込ませていただきます。失礼しました。

  10. 皆様へのお返事です。

    >うさこさま
    腫瘍自体から身体に悪い物質が出ていますので
    これを取り去ってあげることで
    動物はとても元気になります。

    >枝次清美さま
    腫瘍の発生原因は色々ありますが
    やはり最も重要視すべきは遺伝ですね。

    >鵜飼まやみさま
    過去二万件行ったオペの8割が腫瘍摘出
    なのですが、割が合わないことが多いです。

    >ゆりさま
    これからも圧倒的弱者である動物たちの
    味方として頑張って働き、万が一
    ずる賢い利己主義に汚染されそうになったら
    潔く自ら命を断つ予定です。

    >ぴのこさま
    一つ苦悩していることがあります、
    それは動物たちの寿命です。
    一生懸命に助けても彼ら動物たちのほとんどは
    きっと私よりも早く天に召されます。
    問答無用の地球上の掟、
    それが神様の正体なのでしょうか。

    >takさま
    切断の決定をされている動物を
    手術で整復すると
    飼い主には感謝されますが
    元のかかりつけの先生には
    ものすごく恨まれます。
    これも私の苦悩の一つです。

    >MARIAさま
    ふふふ、
    仕事はちゃんとやりますが
    このコーヒーブレイクと
    私生活につきましては
    これからも好き勝手
    させていただきます(笑)

    >おはなさま
    小型の生命体のオペは
    まるで腕時計の修理のようです。
    おかげで四分間も息を止めることが
    できるようになりました。

    >みかんさま
    書き込み誠にありがとうございます。
    私が女性を大切にする理由は
    貴女のような未来の母親が
    次世代の人類の質を左右する重要な
    鍵を握っているからです。
    動物が好きな女性が産んで育てる子供は
    生き物や命に対する優しさを引き継ぎます。
    潤いを持った心の人間が増えれば
    動物たちをとりまく環境も
    改善されると信じています。

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