野村潤一郎 オフィシャルブログ

驚愕の生物シリーズ(其の四)



この人は“シナ・ワニ・トカゲ”と申します。

中国の深山の渓流に生息する珍しいトカゲです。
大きさは全長30センチ程度です。

半水棲で身体がゴツゴツしたウロコで覆われ、
特に尻尾の形状がワニにそっくりなんですよ。
収斂進化というやつですね。

顔はごらんの通り丸っこいのですが
顎がとても頑丈で鋭い牙をもってます。

しかも人間には慣れませんから
すぐに攻撃してきますし
いったん咬み付くとなかなか離してくれません。

その場合、血がドバドバ出るくらいの
かなり深い傷を負うことになります。

写真の彼は私の温室で人工繁殖した個体です。
いっぱい生まれましたよ~。

私が殖やした生命体たちは皆、
人相がとても穏やかなんです。
所謂“温室育ち”というやつだからでしょうか。
普通のワニトカゲはもっと凶悪なツラ構えです。

あ、そうそう。
彼らは“卵胎生”なので
卵ではなくいきなり“赤ちゃん”を産むんですよ。

生まれたての子供たちは
額にオレンジ色のマークがついていて
母親はそれを目印に獲物と自分の子供を
見分けている様子です。