野村潤一郎 オフィシャルブログ

トラです。



野村獣医科Vセンタービルの
地下一階にある熱帯生物飼育温室は
変温動物たちにとって非常に快適な環境です。

しかしそこに生活する生き物たちの中でも
空間認知能力の高い種に関しては
運動などの気分転換が必要な場合があります。

というわけで久しぶりの登場です、
美しいイエローの“リザード革”を身にまとった、
サルファ・オオトカゲのトラです。

十五~六年前には手のひらサイズの
“チビなオオトカゲ”だったのに
現在は七キロ(!)と重量級になりました。

長年の育成飼育を日常と認識しているトラは
現在の環境に完全に順応しているため
逃げることも攻撃することもなく
それどころか私と一緒になって歩き
本当に楽しそうに館内を散歩します。

長い年月を実に様々な生き物たちと暮らし
そして今に至っている私ですが
たとえばこうしたトラの様子を見ていると
命の意味において人間とトカゲ(人間と動物)の
“決定的な違い”というものが
本当は存在していないことが実感できるわけです。