バテレン隊員DAY

二月十四日。

それは勇敢なるバテレンの隊員たちにより

古来より伝承されし恒例の行事。

この日、人類のメスたちは“甘味”を以て

己の発情をオスどもに伝えることが

許可されることから、

事実上、生物学的には年度初となる

“人類の第一回目の繁殖期”であり、

そのために夜になれば都内の宿は

どこも満室となって

地殻変動とは無関係の

微震が朝まで続くこととなるという。

つまりこの“性なる”儀式は

ホモサピエンス繁殖の鍵となる

恐るべきポテンシャルを秘めていて

正にDNA存続をかけた熾烈なメスたちの戦いを

意味する奇祭でもある。

等と“聖なる”バレンタインデーを

コケにしたような記述をすれば

男性よりもはるかにリアルな世界に

生きている女性たちの生々しい現実を

まろやかにカムフラージュする

ロマンティックを破壊することとなり、

結果的に正直者の私が

集中砲火を浴びることになるので

もうこれ以上からかうのはやめます、

すいませんでした。

さて本題です。

今年もたくさんの

可愛らしいチョコレートを頂きまして

みなさまのお気遣い、

誠に感謝感謝で御座います。

ほんと、ありがとう!

ホンワカした気持ちになりました。

女性って優しくてすてきだなー。

本来ならばそれらすべての写真を

掲載したいところですが

このページにも物理的容量が存在するようなので

代表として恒例の

“主任女医さん和田先生”がつくってくれた芸術

をお見せしますね。

それは…ジャーン!こちら!

01-b

ランの花を模したディテール。

花弁は白いチョコレート、

中心にはキラキラまでくっついています。

ラッピングも抜群でした。

素晴らしい出来ですね。

どうもありがと!

センス、繊細さ、手先の器用さ、

彼女は全てにおいて優れています。

医術を振るう者はこのように

“芸術家”でなくてはいけません。

絵も上手だし動物全てに対して優しいし

言うことありませんね。

唯一の欠点は一見華奢で

お人形さんみたいに可愛らしいから

患者になめられやすいことくらいでしょうか。

獣医師としては高性能で動物の知識も豊富、

お弟子の中で“過去最強”なんですが。

というわけで世界中の

人間の女性の皆様、

おつかれさまでした!

で、聖バレンタインデー、

野郎どもにとってはテレくさいけれど

結構嬉しかったりするものなんです。

男はバカで単純ですから

ちよっとおだてられるだけで

こうなっちゃうわけですね。

02-b

なんたって

「女はコメ食って生きてるが男はユメを食って生きてる」

ですから。

この名言は私が発明した数多いフレーズの一つですが

いやはや怒られましたよ男日照りの続くブスどもから。

あ、すいません、もう言いません。

ところで男ってどうしてこうなんでしょうね、たとえば

「一か月を一万円で生活しなくてはならない大ピンチ!」

のようなシュチュエーションで

女性ならお米や小麦粉やお味噌、生理用品などを

買うと思うんですが

男はバカだから戦艦大和のプラモを買ってしまうんです。

そして一文無しになってトイレットペーパーまで無くなり、

道に落ちているスポーツ新聞でオシリを拭いて

すきっ腹を抱えてふるえながら眠るわけです。

しかも人生で一番恐れていることが

筋肉の減少だったりします。

こんなことからも

やはりオスはいつもメスの言いなりで

好きなだけコキ使われて早死にするだけの

哀れな生き物であることがうかがえます。

ところが本人は

すごく幸せだったりするんだよな、これがまた。

チンポがあってよかった!

あ、すいません…。

復活の兆しあり!

 昨年秋から今に至るまでの

連日連夜の大手術責めはとてつもなかった。

難しいオペばっかりでこっちが死ぬかと思った。

八時間の激闘で四キロも体重が減った時は

さすがに生命の危険を感じた。

だけれどもうれしい。

本当にうれしい。

頼ってくれる人たちがいるということは

私が強い証拠だから。

 

おかげで私の肉体はぶっ壊れまくり。

クルマで例えるならエンジンから火の手が上がり

ミッションがバラバラに砕け散るようなありさま。

 

実はこの四年間、あちこちが故障して、

毎年、全身麻酔で手術を受けている。

誰も気が付かないのは

さっさと退院して仕事に戻り、

血まみれの包帯の上に白衣を着て

いつもスカした笑顔で仕事をしているから。

今年もそろそろ大修理が必要かもしれない。

 

それでもリタイヤなんかできるわけがない。

我が生業は命がけの戦争なのだ。

 

動物たちの命を助けるまで

なんとか持ちこたえてくれ我が命と身体、

と願いながら力を振り絞って闘い続ける。

 

そんなスレスレの苦戦を強いられているのに

開業以来、四半世紀もの長きにわたり

休日無し、飲酒無し、子作り無し、一日一食。

しかも支払う税金が利益の40パーセント。

権兵衛がタネ撒きゃカラスがつっつく。

 

一部の馬鹿な人は私をセレブと勘違いしているが

実際のところこれではセレブと言うより

“スレイブ”である。

 

お金は全部設備投資にまわすから

老後の貯金なんか無い。

子どもいないから遺産残してもしょうがないし

そもそも私は老いない。

 

嘆いたところで誰も助けてくれない。

なぜならば私が助ける側の人だからだ。

そもそも私は嘆かない。

 

痛みも辛さも疲れも悲しみも

全て栄養にしてもっともっと強くなる。

白いスーツで胸を張り

スーパーカーを駆り、

常に颯爽としているのが私流。

ちょっと憎まれているくらいがちょうどいい。

そんな自分がたまらなく好きだ。

大好きだ!

 

私は浮世離れしたおとぎの世界の人。

勧善懲悪の正義の味方。

多くの人がそう思っているみたいだし

実際にみんなを助ける様々な力を持っている。

しかも頭が良くて顔も良く、

力自慢でのど自慢。

そしてオモシロカッコイイ。

大好きだ!

 

というわけで昨日も

一般診察の後、フェレットの腫瘍摘出をした。

もちろん成功。

手術件数五万件は伊達じゃない。

 

その後は病院のエントランスの

人工池の掃除を始める。

水を全て抜いてこすり洗い。

タイル一枚につき五百回くらいこする。

こすってこすってこすりまくる。

汚れが落ちる。

心の汚れも落ちる。

筋肉が悲鳴をあげても休まない、

絶対に絶対に休まない。

汚れが完全に無くなるまで。

 

突然急患のオペが入ったので

手術着に着替えて再び三時間ほど頑張る。

 

オペが成功したので

やりかけた池掃除に戻る。

疲れたなんて言わない。

これは私の闘いなんだ。

 

こする。

こする。

こすってこすってこすりまくる。

筋肉だけでなく

骨格まできしみはじめる。

でもそんな肉体の甘えなんかを

許す私の精神ではない。

もっともっと強くこする。

 

パンツ一丁で汗だくになりながら

池底を掃除する私の姿は

外から丸見えだがそんなこと別にかまわない。

 

掃除という行為はみっともないことではない。

日々の戦闘で鍛えられた私の身体だって

みっともないどころか逞しくてカッコイイ。

誰に見られてもかまわない。

いや、むしろ見てほしい。

穴の開くほどに。

大好きだ-!

 

で、先ほどやりとげてキレイキレイになった

エントランスがこちら。

the blood of v-center b

ガラスも磨いた。

ロビーフロアも磨いた。

スロープも磨いた。

ピカピカだ。

 

艱難辛苦を乗り越えて

やり遂げた感を満喫する。

この快感はすさまじい。

 

苦痛の後の勝利感を

もっともっと味わいたくなった。

病院のエレベーターの床も磨くことにした。

 

かわいい動物たちの乗るエレベーター、

キレイならキレイなほどいい。

 

再び床をこする。

こする。

こする。

こする。

筋肉も骨格も限界だと言っている。

例によってそんな甘えを聞くような

私の精神ではない。

こする。

こする。

こする。

そしてキレイになったエレベーターがこちら。

city beast b

ピッカピカだあ!

なんかハダカみたいなかっこうをした

黒っぽいケダモノがたまたま鏡に写りこんでいるが

気にしないでいただきたい。

 

で、ここまできて皆さんがなんか変だなと

感じているであろう歯に物が挟まった感について。

それはおそらくタイトルの“復活の兆しあり”だと思う。

 

一昨日の夕方から昨日にかけて

疲労困憊の私が高熱を出してぶっ倒れ、

息も絶え絶えになったことについて

書こうと思っていたのだが

実は体内に存在するであろうと思われる

バイキンどもを煮っ転がしにしてやるつもりで

身体中の血液を燃えたぎる闘志の炎で

沸騰させすぎただけの話であり、

つまらないなと思ったのでやめた。

すでに復活しちゃってるし。

 

というわけで

今日も夜が明け始めた。

がんばって働こう!

動物たちが大好きだー!