野村潤一郎 オフィシャルブログ

オーストラリア肺魚



オーストラリア肺魚の“プンタロウ”は
現在80cmほどに成長しています。

世界に六種類存在する肺魚の中で
最も原始的な形態をもつ本種は
やはり魚離れした数々の特徴を持っています。

特に“口の中につながる鼻の穴”は
通常の魚類には見られないものです。

ここだけ見れば
これはもうサカナではなくケモノですね。

実を言いますと、
人間を含む全ての陸棲の脊椎動物は
プン太郎と同じ先祖から枝分かれしたんですよ。

そういえば皆さん、
一派的な魚類の鼻、どこにあって
どんな構造か知っていましたか?

この手の知識、
人間圏という枠の中だけを
この世の全てと思い込んでいる人にとっては
知っていても得はしないし
知らなくても損はしない、
つまりどうでもよいことなのでしょうが
そんなことでは試験管の中で生まれた
実験用のショウジョウバエと
ほとんど同じ人生ですね。

生物界の仕組みは人智を遥かに超越し、
無限で永遠で果てしなく、
この世の真理の根源でもあります。

到達絶対不可能と思われるその領域に
死ぬまで生きて頑張って
さあ、私たちは一体何処まで
接近することができるのでしょうか。