オーストラリア肺魚の“プンタロウ”は
現在80cmほどに成長しています。
世界に六種類存在する肺魚の中で
最も原始的な形態をもつ本種は
やはり魚離れした数々の特徴を持っています。
特に“口の中につながる鼻の穴”は
通常の魚類には見られないものです。
ここだけ見れば
これはもうサカナではなくケモノですね。
実を言いますと、
人間を含む全ての陸棲の脊椎動物は
プン太郎と同じ先祖から枝分かれしたんですよ。
そういえば皆さん、
一派的な魚類の鼻、どこにあって
どんな構造か知っていましたか?
この手の知識、
人間圏という枠の中だけを
この世の全てと思い込んでいる人にとっては
知っていても得はしないし
知らなくても損はしない、
つまりどうでもよいことなのでしょうが
そんなことでは試験管の中で生まれた
実験用のショウジョウバエと
ほとんど同じ人生ですね。
生物界の仕組みは人智を遥かに超越し、
無限で永遠で果てしなく、
この世の真理の根源でもあります。
到達絶対不可能と思われるその領域に
死ぬまで生きて頑張って
さあ、私たちは一体何処まで
接近することができるのでしょうか。