満身創痍のライカ

この満身創痍の写真機は
1965年製のライカフレックス・マークⅠです。

とても珍しいブラックペイントの
ボディーなんですよ。

酷使のため磨り減ってしまい
あちこちに金色の“真鍮”が見えていますが
使い込まれた機械特有の自信と誇りのようなものを
醸し出していると思いませんか?

重量感タップリの冷たい金属と
硬いグッタペルカの肌触りは
時代遅れのクラシックスタイルそのものなのに
むしろ優しさや人情を感じます。

そういえばよく見ると
とても愛嬌のある顔をしていますね。

きっちりと整備していますから信頼性も抜群で
まだまだ現役です。

これからもよろしくね!
ライカフレックス・マークⅠ

コアな世界(スーパーカー編 その①)

愛車のフェラーリ・ディノの
マフラーエンドです。

F2用としてつくられた
高回転型レーシングエンジンからの排気は、
この四本出しのマフラーから行います。

今回皆様に見ていただきたいのは
小さな赤いステッカーです。
「ANSA」と書いてありますね。

当時のディノは純正品として
ANSA社のマフラーを装着し、
新車時からこのステッカーが貼られていました。

つまりこれが正しいスタイルなんですよ。
なんだか、かわいいですね!

アクセルを踏む右足に少し力を加えれば
ディーノユニットはたやすく覚醒します。

その刹那、ウエーバーの吸気音や
乾いたエクゾースト・ノートが
まるでオーケストラのように芸術的な調べを奏で、
スピードの女神たちが舞い降ります。

私のフェラーリ・ディノ、
齢(よわい)35年目のクラシックカーですが
元気いっぱいです。

フェレットの腫瘍

毎日毎日、沢山のオペをしていますので
コーヒーブレイクの時間くらいは
仕事の話なんかしたくないのですが
今日は面白い話題が思いうかびません。

だからやむなく手術ネタにしましたが
つまんない男だと思わないで下さいね(笑)

これはフェレットの手の甲にできた腫瘍です。
こういうのは内科では決して治りませんので
手術が必要です。

写真①
かなり酷いですね。
腫瘍の根っこが深く
癒着した神経や血管、靭帯などを
慎重に剥離しなければなりませんでした。

写真②
テンションのかかる場所なので
あえて太い糸を使いました。
入院はいりません。

抜糸して毛が生えれば
普通の手になります。
よかったですね!