野村潤一郎 オフィシャルブログ

皆様へのお返事の続きです。







皆様、お便りの返事が遅れまして
大変に申し訳ございませんでした。
毎日オペが多くてなかなかHPの更新や
ブログの返答ができないのでした。

ちなみに開業以来、
こなした手術の件数は約二万件(!)
を超えています。
以前は一日十二件くらい頑張ったりしましたが
今はせいぜい四件までです。
私も年をとって体力が落ちたのです。
でもそのかわり
知識と経験値は蓄積され続けていますから、
作業スピードは増しています。

おかげで利き腕の人差し指の
“手術ダコ”がちっとも治る気配がありません。
キレイでよく動く指が自慢だったのですがねえ…。

>サッチャーさま
生き物の存在がその飼育者の
生きがい&心の支えになっているという事実は
人間一人を生かしていることになります。
ウサちゃんたちは立派に
“お仕事”しているわけです。
人間も動物も同じように“命”と“身体”そして
“心”がありますが、
そのどれもが生命体が生きるために
不可欠な要素です。
これからもお互いに助け合って
幸せな思い出を沢山沢山つくってくださいね。

>小林秋ちゃんのお母様
解っていただけて嬉しいです。
犬は四本足の人間ですよね!
しつけは家風に合わせればよいです。
命に関わること以外なら
多少のヤンチャは大目にみてあげましょう。
その方が犬も人間も笑顔が多くなります。

>DAZさま
たしかに最近の人間たちは殺伐としていますね。
でも、私たちのような“動物好き”
もとい“命好き”は
そういう人種とは根本的に心の潤い度が違います。
だから、思いやりを欠く不愉快な人にこそ
優しく接して壁の向こうのヘンな世界から
救出してあげましょう。

>鵜飼まやみさま
私はいつも思います、
動物たちは流れ星のようだと。
彼らは飾り気のない優しい心で
キラキラ光り輝いて
私たちを照らしてくれます。
もっともっと見ていたいけど、
ずっとずっと一緒にいたいけど、
いつの間にか空の彼方に消えてしまう。
そのたびにひどい悲しみがやってくるものの
空を見上げるのをやめて下を向いたら
涙がこぼれてしまいます。
出会う流星たちを常に受け入れる心を持ち、
そんな運命に感謝しながら暮らすのは
実に素敵なことですね!

>ぜっきーさま
フェレットちゃんとの生活、
とってもとっても楽しかったでしょ?
彼らは何に対しても“前向き”なんですよね、
一緒にいると元気が出ますね。
“食べるため以外に
人間ではない生命体を愛する行為”は
大変に高貴な精神の上に成り立っています。
飼い主さんの人生を楽しく有意義にしたので
きっとナナちゃんは天国で、
動物の神様から表彰されました。

>幸さま
「猫伝染性鼻気管炎」の後遺症かな?
とも思いました。
外科手術で美容上の問題と機能障害を
緩和できることもあります。
この乾燥した世の中、幸さまのような
心優しい方に拾われて子猫も幸せですよ。
またのご報告をお待ちしますね。

>佐々木桃さま
この世で最も強い愛は
子を思う母親の愛と
飼い主を思う犬の愛です。
それらを凌駕する極上の愛を
飼い主と飼育生命体に向けられる
お医者になってくださいね。
そこから生まれる力と技術は無限大です。

>岸本千代子さま
ありがとうございます。
慢心の気持ちを持つことなく、
日々鍛錬、学問し、これからも精進し、
命の続く限り、
皆様の生きがいの伴侶を守る番犬として
戦い続ける所存です。

さて、今回の写真は
「ミツユビ・アンヒューマ」です。
この子も私の病院の地下温室の一員です。
水棲の両棲類です。
長い身体に小さな手足がついていて
それらをきちんと使って移動します。
全長は90センチメートルくらいです。
脊椎動物の中で最大級の赤血球を有している
生命体として有名ですね。
ちなみに歯が大変に鋭いので咬まれないように
世話をしなければなりません。

後方に配置した水槽に仲睦まじく泳いでいるのは
オセレイト・スネークヘッドのペアです。
彼らについてはまた後日紹介しますね。