水難救助艇・発進せよ!

レストアしている水陸両用車が
そろそろ仕上がります。

1988年に西ドイツで82台つくられた
アンフィレンジャーという水陸両用の
水難救助艇です。

外観は巨大な四駆のようですが
その実体は水密構造の浮沈船です。

水に飛び込むように進水したら
後部の格納式スクリューを展開し、
エンジンの動力で航行します。

陸上を140km/h
海上を10ノットで進みます。

特殊な車両のため修理が難航し、
トライ&エラーを繰り返し、
手をつけてから
かれこれ三年になってしまいました。

操縦するには
自動車免許証の他に
船舶免許証が必要になります。

写真は昨年の台風の際に
緊急発進した時のものです。

地球温暖化が
環境および生態系に及ぼす影響は、
皆さんが思っている以上に深刻で
決して楽観視できるものではありません。

野村獣医科Vセンターのアンフィレンジャーは
集中豪雨で街が水没した際に
動物たちを救助するために導入されました。

有事の際、
根拠の無い“あて”を期待していても
誰も何もしてくれません。
そんなのは時間の無駄なので
無いものは待たずに全て自分で用意します。
「俺がやらねば誰がやる?」と思ったわけです。

救助活動は“動物優先”ですが
船体内にキャパシティがあれば
“ついで”に人間の皆さんも助けるつもりです。

三が日も終りましたね。

皆様は楽しいお正月を
お過ごしになられましたでしょうか。

新年早々アレですが、
まあとにかく、
写真①を見てやってくださいませ。

この長椅子は
高級家具メーカーの「イデー」で
あつらえた特注品“でした”

しかし、こうなってしまっては
もはやただの「物体」ですね…。

忍耐ですよ、忍耐!
こんな程度で落胆していたら
飼い主として修行が足りません。

「怒る」のはいけません。
「叱る」のです。
「教える」ことができるのなら
もっと良いですね。

でも、
一番ベストなのは…

「全てを許す」ことです。

動物に対しても、人間に対しても!

写真②
そんなわけで
いつもニコニコのヘンリー君。
イギリス製の業務用掃除機です。

大晦日の地下一階温室

年末年始なんか私には無用です。
いつものように仕事をしながら過ごします。
休日なんかありませんし、要りません。

商売柄、酒気帯びになるといけませんから
お酒は二十年間、一滴も飲んでいません。
プロフェッショナルの臨床獣医として
当然のたしなみです。

食事も一日一食、五分で済ませます。
生きるために必要な最低限の栄養を
短時間で摂取するだけです。

温泉旅行なんかにも行ったことがありませんね。
仕事で外国に行っても日帰りなんですよ。

私の人生は常に時間に追われ、
生活態度もストイックですから
かなり過酷な部類に属すると思います。

でもそれは自分が望んだことですから
文句は一切ありません。

そもそも勤労は等価交換が原則です。
それに付加される感謝の気持ちから
日々の糧が得られます。

つまり、職人たるもの
“誰かに必要とされ生かされている”
そんな状態が正常なのだと信じます。
よって常に「額に汗を、心に花を」の精神を
心がけるべきなのです。

確かに毎日が激務の連続だけれども、
実はこれでもかなり幸せなんです。

たとえこの身がメチャメチャになっても
皆さんの喜ぶ顔が見たい。
やっぱりちょっとバカなんでしょうかね?

こんな私の唯一の望みは
“人間と動物が仲良く暮らせる世界”
動物好きというよりも
“命好き”の優しい人たちが
笑顔で生きることができる世の中です。

写真は野村獣医科Vセンターの
地下一階にある温室です。
二十五トンの水量を誇る集中濾過システムや
強力な人工太陽光線灯が設置され、
熱帯の変温生物たちも
皆快適そうに暮らしています。
二十年以上飼い込んだアマゾンの大型魚も
いるんですよ。

それでは良いお年を!

野村潤一郎。