野村潤一郎 オフィシャルブログ

「ガー」の「ギー」

これは「ガー」という現生古代魚です。

現生古代魚とは

現代に生き延びている古代魚です。

古代魚とは

恐竜の時代に栄えた古いタイプの魚です。



この中生代の遺存種は

前端が凸、後端が凹の

不思議な形の脊椎骨を持ち、

ひし形の硬いガノイン鱗に身を包み、

背びれと尻びれが相対した

魚雷のような姿で泳ぎまわり、

エラ呼吸以外に空気呼吸を行い、

見れば見るほどサカナではない

別の何かのような特徴が

超満載ですから

今日もマニアックな人々を

激しく激しく

魅了しちゃうわけです。



「ガー」には

いくつかの種類が存在します。

北・中米にかけて分布する

2属7種が知られていて

大まかな種類としては

スポッテッドガー、

フロリダスポッテッドガー、

ロングノーズガー、

ショートノーズガー、

トロピカルガー、

アリゲーターガー、

キューバンガー、

等があります。

水槽内で飼育をした場合、

野生個体のようには

超・大型化しないと

されていますがそれでも最終的には

小さいもので全長0.5メートル

大型種は1メートルを超えますから

一般家庭で飼育するには

設備投資の覚悟が必要ですね。



で、写真の「ガー」なんですが

実は本日手に入れたばかりの

全長25センチの幼体です。

種類はキューバンガーです。



通称「マンファリ」と呼ばれ

かつては幻のガーであり、

当時は「上野水族館」か

「よみうりランド」に行かないと

見ることはできませんでした。

今では運が良ければ

熱帯魚屋さんで買えますね。

この種は本当にかっこいいです。

無地のオリーブグリーンに輝く身体、

幅広で短い口吻が大変に素敵です。



しかもこの個体は

ウロコの配列の乱れも無く

大変な極美です。

私はうれしい。

目黒のお店には本当に感謝ですよ。

こういうことがあると

仕事のモチベーションも

ギンギンに高まるというものです。



なるほどー。

さすがとうちゃん。



で、さっそく名前を付けました。

「ギー」です。

「ガー」の「ギー」ですね。

「ガー」の「グー」

「ガー」の「ゲー」

「ガー」の「ゴー」と

続いて増えていくかどうかは

わかりません。



名前の付け方、

意外とテキトーですな・・・。

★★★★

また世話が大変な大型の生き物が

増えちゃいましたが

ここまできたら一緒でしょう。

野村獣医科Vセンタービルの中には

哺乳類、鳥類、爬虫類、

両生類、魚類、節足動物、

いったい何十頭の

不思議生物が

暮らしているのかな。



数が判っても

だから何、という感じですので

ここ数年、数えなくなってしまいました。



こんにちは、バンダです。

おとうさま、別に

それでいいんじゃ

ないでしょうか。



そんなことより

明日もオペがあるんだから

はやくねるニャ。