野村潤一郎 オフィシャルブログ

第一手術室



勝手な持論で恐縮ですが
手術を行うに当たって
絶対に必要なものは
①興味
②愛情
③責任
だと感じています。

技術的な
面に関しては
①経験値
②センス
③スピード
が必須だと思っています。

医療は病魔との
戦いですから
①精神力
②体力
③攻撃性
も重要でしょう。

これらが満たされている場合、
あとは設備が充実していれば
良い結果が出せると信じています。

皆さんもご存じのとおり
私は趣味人であり大変な凝り性です。

動植物を愛し、芸術を愛し、機械を愛し、
夢中になると金に糸目をつけず
大赤字覚悟で納得を追及しますが
その習性は仕事の場合も同様です。

こちらは野村獣医科Vセンターの
A棟にある第一手術室になります。

メスが届かない場所にある癌細胞を
消滅させる最新技術
ウルトラ・レーザー・サーミアの
機材配置で施術開始五分前の絵です。

となりのB棟にはイタリア製の
小動物専用MRIが設置されています。

MRIルームと第一手術室は
空中通路でつながってるため
スムースな検査と処置が可能です。

この二十年間で二万件以上の
外科手術を行ってきましたが
その八割が癌、腫瘍の摘出でした。

大きく期待されれば
応えなければなりませんから
のんびりしている暇はありません。

辛く苦しい戦いが毎日毎日、
波のように押し寄せて
かろうじて勝利しても
すぐにまた次の強敵が現れ
いつまでたってもゴールが見えず
もがきながら今に至っています。

助ける側が助けて!
なんて言えませんから
自分が強くなるしか
道はありません。