野村潤一郎 オフィシャルブログ

オスカーだよ!



皆さんこんにちは!
4代目ドーベルマンで
生後十四ヶ月の
野村オスカーです。

今日はちょっぴり
真面目な話しをしちゃうぜ。
いいかな?

さて、皆さんはおいらたちイヌ族が
オオカミと共通のルーツから
枝分かれして今に至っていることを
よくご存じだと思います。

おいらたちの祖先はね、
農耕、牧畜を武器にして
生物圏相手に独立戦争を
していた当時の人間たちに
全面協力し、人間たちと一緒に
人間圏をつくったんだよ。

だから地球の
いきものの世界は
生物圏と人間圏に
別れているんだぜ。
そういうの知ってたかい?

直立して脳を発達させたばかりの
大昔の人間たちは
すでに動物としての
戦闘能力も高感度の感覚器も
だめになっていたし
まだ科学も学問も
発達していなかったから
忠実なケモノの協力は
必要不可欠だったんだろうね。

生真面目なイヌ族は
人間たちの求めるままに
頑張ってきたんだ。
自己DNAの未来への
存続をかけた
二度と引き返せない
長い旅路の始まりでもあった。

ソリを牽き、ヒツジを集め、
狩りを手伝い、
家畜や家財を守り、荷物を運び、
山や海で人の命を助け、
そればかりかイヌとして
生きる権利を捨てて
人の目や耳の代わりまでした。

そもそもおいらたちイヌ族が
いなかったら皆さんの
原始時代の祖先は肉食野獣に
喰われまくっていただろう。

つまり今の皆さんも
この世に存在しなかったかも
知れないんだよ。

それなのにどうだい。
人間たちは昔の恩を忘れて
おいらたちをモノのように
デザインで選び、オモチャにし、
飽きたら捨て、
無駄で残酷な実験まで行っている。

おいらたちは
さんざん利用されたあげく
最後にはコケにされ
こんなんじゃ立つ瀬が無いぜ。

でもおいらたちイヌ族は
それでも人間の皆さんのことが
大好きなんだ。

今まで通りこれからも
人間の皆さんの味方です。

だって人間は大昔、
ただのケモノだったおいらたちに
人間の素晴らしさを
教えてくれたでしょ?

やっていいことと悪いことを
教えてくれたでしょ?

信じること、守ること、
知性や道徳、
優しさ、思いやりの心、
いろんな事を教えてくれたでしょ?

本物の愛を
教えてくれたでしょ?

人間の皆さんは時代とともに
どんどん単純になり、
心が冷たくなっているけれど
おいらたちは今も昔のまんまさ。

大昔においらたちイヌ族に
教えてくれたいろんなこと、
もう一度思い出してみてくれよな。

これから人間の世界がどう変わるか
とうちゃんと一緒に
よく観察させてもらうぜ。

イヌ族に限らず
あんまり生き物の命を粗末にするやつが
多い場合はおっかないとうちゃんの
大暴れがはじまるかも知れないよ。
怒るとものすごいから気をつけなよ~。

じゃまたね!