野村潤一郎 オフィシャルブログ

スパルタンな内面



ピニンファリーナ自身が
「生涯における最高の傑作」と賞賛する
フェラーリ・ディーノのアピアランスは
曲線基調で女性的、それでいて力強くもあり、
非常に優雅であることは
世界中の誰もが認めることですが
コクピットに着座した時の印象は
正にスパルタンそのものです。

実を言いますとディーノの正体は
F2用のエンジンを積んだ
ケモノのようなマシン(魔神)なのです。

★写真説明

というわけで
回転計のレブリミットは7500(!)ですが
実践的にはアグレッシヴな気分や
ラフな行為はご法度です。

この血筋の良いお嬢さんの
高回転型エンジンを存分に歌わせ、
星の煌く深夜のハイウエイで人車一体となるには
愛情と忍耐、滑らかで繊細なテクニック…、
そしてエンスー・スピリットが必須ですね。

クラシック・フェラーリの世界は
本当にデリケートなんですよ。
上手に走らせるには社交ダンスのような
緊張感が常に伴います。